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第3章 :CICS-DB2を使ったオンラインプログラムの構成と構造

2CICS-DB2を使ったオンラインシステムの構成

まずは、汎用機におけるトランザクション処理システムがどのようになっていたのか、おさらいしてみましょう。

図3-2.CICSを利用したシステム構成例
図中のご覧になりたいところをクリックしてください
図3-2.CICSを利用したシステム構成例 (→サーバーサイドJavaの場合) (b) SNA (System Network Architecture) (c) MVS (d) VTAM (e) CICS (Customer Information Control System) (f) DB2 (a) 3270ダム端末

図3-2は、IBM社のトランザクションモニター CICS (Customer Information Control System) 上で、オンラインプログラムを実行するためのシステム構成を示しています。構成要素は、以下のようになります。

(a) ユーザーインターフェース:3270ダム端末、エミュレータ

この端末は、高度な処理をする機能はありませんでした。単純にユーザーからの入力をSNA (System Network Architecture) プロトコル上のデータストリームに変換して、汎用機とやりとりするだけです。

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(b) 通信プロトコル:SNA (System Network Architecture)

IBMが策定した通信プロトコルです。汎用機の世界では、この規約をベースとして富士通がFNA、NECがDNA、日立がHNAという独自のプロトコルを策定して、それぞれのベンダーの汎用機との通信に利用していました。そのため相互運用性に乏しく、例えばIBMの汎用機につながっている端末から富士通の汎用機にアクセスするには、高価なゲートウェイ装置を仲介しなければなりませんでした。後述するように現在ではTCP/IPが、標準プロトコルとして利用されていますので、このレベルでの相互運用性は、汎用機中心の時代からは格段に向上しています。

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(c) オペレーティングシステム:MVS

IBMの汎用機OSです。これも富士通ではMSP、日立ではVOSなど、それぞれ独自のOSを提供しています。

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(d) 通信制御:VTAM

多数のダム端末との通信を同時並行に処理するためのソフトウェアです。

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(e) トランザクションマネージャー:CICS (Customer Information Control System)

トランザクションプログラムを動かすためのソフトウェアです。富士通汎用機のAIMなどが相当します。概ね汎用機のトランザクションマネージャーには、以下の機能が用意されています。

  • 原子性確保のためのコミット処理やロールバック処理
  • 一貫性確保のためのファイルなどのI/O制御
  • 隔離性確保のための資源排他制御
  • 耐久性確保のためのトランザクションのエラーリカバリ
  • トランザクションの優先制御やグループ化

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(f) リソースマネージャー:DB2

トランザクションで取り扱うデータを保存するリソースマネージャーとしては、DBMSが中心です。IBM汎用機では、DB2になります。

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